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あったかいんだからぁ♪は何故いい曲なのか?

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どうやらコード進行に秘密がありそう

ちょっと流行が過ぎた感がありますが(!)、あったかいんだからぁ♪ってもの凄いいい曲じゃないですか。

なんとなく感動を誘うというか、泣ける進行ですよね。いわゆるいい曲だと思います。

では、我々は何故この曲を"いい曲"だと認識するのでしょう。歌い方にも秘密は隠されている(と僕は思う)のですが、それよりもまず、コード進行に着目するべきではないかなと思います。あったかいんだからぁ♪でキーワードとなるのは、上昇系である、と僕は考えています。


"クリシェ" を使うあざとさ

あったかいんだからぁ♪は、1つのメロディーを繰り返し歌うタイプの楽曲です。では、そのメロディーの冒頭部のコードはどうなっているのでしょうか?

ここではクリシェ進行という仕掛けが施されています。クリシェとはコード進行をしていく中で1つの音だけが一定の規則に従って変化することを指します。今回の場合、

C→Caug→C6

と進行しています。一番上の音だけを聞いてみると、

G→G#→A

半音階で順次進行しています。これが高揚感を生み出す原動力となっているわけです。

さらにメロディーを歌い終わるごとに半音ずつ転調していきます。これはずるい笑

以上のようにあったかいんだからぁ♪には、次第に気分が高揚してくるような仕掛け作りがなされているわけです。


イントロにも仕掛けがある!

ちなみに、あったかいんだからぁ♪のイントロ部分、どこかで聞いたことありませんか?

実は、AIのStoryのイントロとコード進行がほぼ一緒です

そりゃあいい曲に聴こえるはずだ…。

違いとしては、途中にD/F# が入っているか入っていないかです。Dで一度サブドミナントを置いている分、STORYのほうがかっちりとした進行をしているように感じます。

さらに、この冒頭部、最初からコードをよく聞いてください。

C→F→G→E7→Am

これ、見たことありませんか?…そう、Ⅳ→Ⅴ→Ⅲ7(Ⅲm7)→Ⅵの進行です。王道進行、日本人が大好きなコード進行です。


 

このように、あったかいんだからぁ♪には「ほら、感動しろよ」と言わんばかりに感動ポイントが随所に散りばめられているのです。露骨な姿勢がたまらないですね。

ところで、王道進行は何故日本人にウケるのでしょう。実は、海外の楽曲には日本ほど王道進行が用いられてないそうです。僕が一つ仮説として持っているのは長調にはじまり短調で終わるから、というものです。明るい音色がエネルギー感を盛って次第に短調へと変化していくさまに"もののあはれ"を感じるのではないでしょうか。日本人は短調が好きですし。

しかし、これはこれで、何故日本人が短調好きなのか、という論証を行わねばならないため、結局は結論が出ないままになってしまうのです…。

音楽を論理立てて説明しきることは非常に難しいことです(今回の記事も正解なのかわからないですしね笑)。

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