“オクターヴ”は使い方次第! – アカペラ編曲虎の巻


和声において平行8度はタブー

去年あたりからのトレンドとして”リードの1オクターブ下を歌う“という編曲を用いるバンドが多くなったような気がします。
本来、1オクターブで同じメロディーを歌うのはあまり好ましいとはされていません。それだけ音の数が減ってしまいますし、何より悪目立ちしてしまうからです。第二倍音が1オクターブ上であることからもわかりますね。綺麗に響いてしまうがゆえに悪目立ちしてしまうのです。

和声はあくまでも和音のお話ですから自分がよいと思ったら実際の曲に用いても構わないのですが、殊最小の音楽であるアカペラにおいては無駄なことをしないに限ります。

でも、効果的に使うとむちゃくちゃかっこいいんです。悪目立ちするということはつまり、目立たせたい箇所でわざと用いると映えるのです。
今回は僕が「このオクターブの使い方いいな!」と思った動画を紹介しようと思います。

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Words /

アカペラーには有名なこの曲。ラスサビに行く部分でものすごく収束感というか、拡散された音の束が束ねられた雰囲気がありませんか?これ、実は”Find them Use them Say them”までベースがリードの1オクターヴ下を歌っているからなんです!特に外声部(ベースとトップ)の平行8度なんて絶対ダメなのに…!笑

さすがRealGroupと思わされるのが、(ベース)のテクニック!このライブ盤だと顕著ですが、リードとオクターブになったときに目立ち過ぎないように自分の声量を調節しています!こうして変に悪目立ちすることなく、絶妙なバランスを保っているのですね。ドヤ顔が憎い。


Aha! /

これはアクセントとしてオクターヴが有効活用されているいい例ですね(というかペンタはそういうのがとても多いけど…)。

耳に残る場所、この場合だと「ららららー」の部分でオクターヴにすることでよりいっそう印象深くなります。悪目立ちしてさせたいがためにオクターヴにしているといえるでしょう。


ロビンソン / Gospellers

これは一番衝撃を受けました。なんとサビのほとんどをリードと1オクターブで歌っています!安岡さんのパートかな?それでいて違和感がありません。音数が減った気もしません。Bメロが2-2の構造だったから一つにする目的でオクターヴを使ったのかな…是非質問してみたいです。

ちなみにサビの部分の北山さん(ベース)はここを息継ぎなしで歌っているんだとか。すごい肺活量だ……。


いかがだったでしょうか?このように、オクターヴは使い所を間違わなければとてもよい曲のアクセントになります。コンソメみたいなものですかね。中華スープでは圧倒的な威力を発揮しますが、クリームシチューにコンソメを入れてもあまり相性が良くないですよね。そんな感じです。ぜひ怖がらずにチャレンジしてみてください!

ちなみに僕もよく編曲に取り入れています笑

全員が字ハモであったインパクトを継続させるためにオクターブ入れています。また、ラスサビでこのオクターブをした2人で掛け合いをしてもらうためのグルーピングをする狙いもありました。

編曲されたものを聴くときに、その編曲者の意図を汲み取るととても面白いですよ!おすすめです。

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