ボイスベースの練習指針
ボイスベースを練習していると、どの様に練習計画を立てたらいいか、わからなくなりませんか?
「自分は本当に上達しているのだろうか・・・」
「何から練習したらいいのかわからない・・・」
そんな皆様に、僕が練習をしている際にどの様に自分の上達度を測っているか、公開します!
これが絶対正解だとは思っていませんが、基準を設けることで自分には現在どの様なスキルがあるのかがわかるので、ゲーム感覚で楽しめますよ!
※この記事は、2018年5月に私が実施したボイスベース基礎講座より抜粋しています。
言語習得に必要な4要素とは?
突然ですが、言語を習得するために必要な4要素というものがあります。
引用元:https://www.quora.com/What-are-some-books-for-self-studying-English
- 聞く力 Listening
- 話す力 Speaking
- 書く力 Writing
- 読む力 Reading
の4技能を高めなさいと言われます。
実はこのフレームワークが音楽にも適用できるわけなのです!
なぜなら、音楽は「考えていることや感じていることを表現するためのコミュニケーションツール」であるからです。
では、上記のフレームワークをボイスベースに適用するとどの様になるのでしょうか?
それを表にまとめてみました。こちらです。
ベーシストに必要な4要素とその実現方法
聞く力 Listening ... プロ音源の耳コピ
理想的な状態:
ボイスベース・リズムの特徴を理解し、真似をすることが出来る。
リスニングとは聴く力です。つまり、音楽を聴くことで、それがどの様な音であるか、どの様な発音であるかを聞き取るということです。
ボイスベースの場合、ネタ元、つまり表現したい楽器があるはずなのです。
プロの演奏者がどの様な楽器を表現したいのか、その表現を実現するためにどの様な発声・スキャットを使っているのかを冷静に聴き分け、それをコピーするのです。
読む力 Reading ... 読譜
理想的な状態:
読譜のコツを知り、曲の解釈が出来る(曲想)。
読む力はすなわり楽譜を読む力。楽譜の読み方はもちろん、その楽譜をどの様に解釈をしたいのかを身につけるべきです。
書く力 Writing ... 記譜(ベースライン作曲)
理想的な状態:
ルール(コード進行など)に則り、自分でベースラインが作れる。
ルールとはすなわちコード進行や和声のこと。音楽のルールを覚え、そのルールに則って(あるいはわざと外しながら)ベースラインを作っって行くのです。
ちなみに、和声やコード進行を勉強する際、私はこの書籍を参考にしました。
リットーミュージック
売り上げランキング: 135,670
話す力 Speaking ... 実際の演奏
理想的な状態:
自分が得ている知識・技術を基に理想の演奏が実現出来る。
聞く力、読む力についてはインプット情報をいかに処理するかでしたが、書く力、話す力はアウトプット、つまり自分の頭の中にある情報をいかに出力していくかという作業が必要になります。
特にSpeaking力は、他の3つで手に入れた力を統合して、自分で自分の理想の演奏を創り上げる必要があるのです。
英語入試の問題は解けても、英会話ができない人はたくさんいます。この様に、実際に自分の口でアウトプットを行うことは他の技能とは全く異なるスキルであり、意図的に身につけようと思わなければ習得することができないのです。
いかがでしょうか?
少しでも参考になれば幸いです!
ちなみに、上記の内容が掲載されているボイスベース基礎講座はSlideshareでスライドを公開中です。
ぜひ参考にしてみてください!