記事一覧 随筆

定期演奏会ではアンコール曲が毎年同じ

更新日:


毎年同じだけど、毎年違う

昨日、母校(高校)の吹奏楽部の定期演奏会がありました。

そのアンコールでは、毎回必ずホルスト作曲の「吹奏楽のための第一組曲"マーチ"」(以下、ホルスト)が演奏されます。OB、OGの方々も一緒に演奏し、コンサートの締めにふさわしい演奏が繰り広げられます。

この曲です。↓

このホルストですが、いつからアンコールで吹かれていたものなのかわからないくらい昔から演奏されています(かまたんならご存知かもしれないけれど)。僕が所属していたブラスは学生指揮なので、その年に引退する学年の指揮者が棒を振っています。

面白いのは、同じ団体が、同じ曲を演奏しているにも関わらず、毎年毎年全く違う演奏になります。扇情的に団員を盛り立てていく年もあれば、マーチの基本に忠実に、堅実な演奏を行う年もあります。

1年の差で全く変わってしまうのだから、僕達は果たしてどれくらい原作者が思い描いていた音を表現出来ているのだろうか…と思うと末恐ろしくなります。と同時に、ヴィルトゥオーソの際限のない自由さも実感することになるわけです。


"代"の縮図

同じ曲を歌い継ぐことは、その団体に所属しているという帰属意識を高めることに繋がるのでしょう。校歌、社歌などと同じ役割ですね。

しかし、このホルストにおいては、そこだけに留まらない想いを感じます。ホルストは定期演奏会以外では(僕が知るかぎりでは)演奏されません。つまり1年に1回、それも2年生が引退する演奏会における、正真正銘の最後の曲であるわけです。2年生は昨年度も吹いている曲であるため、昨年の記憶も相まって、その想いもひとしおです。そして、その演奏はその代が経験してきたものの集大成であるため、先述の通りその代の色が反映されます。逆に言うと、この曲を聴くだけでその代がどんな代であるかがわかってしまうのです。


今年の演奏は、非常にまとまりがあって整然としている中にも、最後へ盛り立てていく秘めた情熱を感じる、部員の仲の良さを感じる演奏でした。

リハーサルに向かうことが出来ず本番のみのお手伝いでしたが、非常に素晴らしい演奏会でした。現役生で涙している人のあまりの多さに、現役生の本気具合が伝わってきました。僕の責任世代の終わりが今回のコンサートで良かったな、と思います。

お疲れ様でした。引退おめでとうございます。

3年間払っていなかったOB会費で7000円ちょい持って行かれたのは痛かったけれど…

 

「面白いじゃん」と思ったらぜひシェアをお願いします!

-記事一覧, 随筆
-, ,

Copyright© ちゃいら随筆 , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.