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自分の子供が染色体異常だったらどうしますか?

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97%の子どもたち

昨日、非常にショッキングなニュースが流れてきたのでご紹介します。赤ちゃんが生まれる前に染色体異常などがわかる新型出生前診断において、染色体異常が認められた赤ちゃんを持つ母親のうち、なんと97%が中絶を望んだというのです。詳しいお話についてはこちらの時事通信社の記事を御覧ください。

染色体異常、97%が中絶=1年で7700人受診、陽性1.8%-新出生前診断

勿論、この検診を受けるのは、中絶という選択肢が視野に入っている方が検診しているという意味では全体には当てはまらないでしょう。僕もその気持が理解できますし、検診された方々も考えに考えた末の決断だと思います。しかし、それにしても検診の結果一つで生命が生まれてくることの可否が決定していしまう時代が到来してしまったことに衝撃を隠せません。"赤ちゃんの生死の決定権"を持つものとは一体なんなのでしょう


高齢出産であるほど染色体異常の割合は高い

ダイヤモンド社書籍オンラインの高齢出産で上がる 流産と染色体異常の確率という記事によりますと、妊婦の年齢とともに染色体異常の可能性が増加するようです。

妊婦さんの年齢が20歳では約1500人に1人の割合ですが、30歳になると約1000人に1人、35歳だと約400人に1人、40歳では約100人に1人、45歳になると約30人に1人の割合でダウン症の子が生まれます。
(出典:高齢出産で上がる 流産と染色体異常の確率 - ダイヤモンド社書籍オンライン)

前出のニュースにおいても、検診なさった妊婦さんの平均が38.3歳であったということで、こういった話を知っている方が受診なされていたのでしょう。


忘れてはならないこと

朝日新聞の記事によると、日本では2011年に約1500人のダウン症を持つ子供が誕生したそうです。しかし、人口動態統計の出生数に当てはめると本来は約2300人生まれるはずだったそうです。つまり、約800人の赤ちゃんが望まれなかったということです。

自分だったらどうするか。20代前半の、それもまだ結婚もしていない自分が短絡的に結論を出すことは出来ません。しかし、もし現時点において、自分がそのような立場になってしまったら97%の方と同じ決断を下してしまうと思います。

ただ、忘れてはならないのは、染色体異常=不幸という式は成り立たないということです。
京都ダウン症児を育てる親の会(トライアングル)様のホームページには、会に所属している方の願いについて書かれています。その中で心に残る言葉があったので紹介します。

 ダウン症の彼女が私たち家族の一員となって2年半あまり。ポッチャリした愛くるしい体型。愛嬌たっぷりの笑顔。かわいいしぐさ。トレードマークのちょんまげヘアー。今では欠かすことのできない私たちのアイドルです。でも2年半前、このアイドル娘誕生直後はまさに大パニックでした。生後まもなく恵里衣がダウン症だと知った時には、これから先に、今のような明るい家庭、家族の笑顔があろうとは想像だにせず、奈落の底へ突き落とされた思いで絶望感に打ちのめされ、ただただ、「なぜ」「どうして」「うそだ」を心の中で繰り返すばかりでした。(中略)
私はダウン症児を生んだ責任は全く感じていません。したがって世間に対して恥ずかしいとか、後ろめたいとかいう気持ちはありません。でも、今だからこそ、こういうふうに胸を張って言い切れますが、やはり恵里衣が生まれた直後は、そう簡単に割り切れない複雑で混沌とした思いがありました。そんな私の気持ちを見事に立ち直らせてくれたのが巻頭にある「天国の特別な子ども」という詩との出会いでした。初めてこの詩を目にした時、とめどなく涙があふれました。でも、その涙はもはやそれまでの涙とは異質のものとなっていました。何か救われた気がしました。それ以来、恵里衣は“天から授けられた特別な子ども”であり、私たちは神さまによって選ばれた“特別な親”であると確信しています。

生まれてくる子供に罪はありません。しかし同時に親にも罪はありません(これに関しては賛否両論あるでしょうが)。もしそのような状態になってしまった時に一番大事なことは、選択肢を一つに絞らず、様々立場にいる人と相談し、自分の、いわんや赤ちゃんに対する選択肢を広げることでしょう。その上で決断を下すべきです。先ほど、僕の現時点での考えを書きましたが、それは僕の、将来の赤ちゃんにとっての最良の選択肢ではないかもしれませんし、また、正しいのかもしれません。少なくとも現時点での僕の狭い視野に基づいた考えで一人の人間の一生を決めつけてしまうことはあってはならないことなのです。

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