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電池依存の社会に孕む危険性とその解決策

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蓄電池が重宝される社会

蓄電池技術の進歩はめざましいものがあります。僕は将来、各家庭が蓄電池を所持し、その電力を融通しあうシステムが構築されることで、よりエネルギー効率がよく、災 害時にもライフラインが停滞することのない社会が生まれるのではないかと考えています。

現に、このような試みは既に始まっています。一例として、千葉県柏市の「柏の葉スマートシティ構想」が挙げられます。一般に、商業施設は昼に、オフィス街は夜に電力需要の増加が見られます。そこで、相互の施設に蓄電池を設置し、時間帯によ って電力を融通しあうことで電力需要のピークを抑える事ができるというのがスマートシティ構想です。

加えて、蓄電池を用いることで停電の際にも一定期間の電力供給が可能です。2011 年に発生した東日本大震災においては、関東圏で輪番停電が実施されるなど、 現状の電力供給システムの脆さが露呈する形となりました。柏の葉スマートシティ構想は、日本における防災システムの構築に大きく寄与することになるでしょう。


蓄電池の危険性

しかし、その一方で、蓄電池という形で各所に膨大なエネルギーを貯蔵するということは、そのエネルギーが暴発した際の危険性とも隣り合わせになるというジレンマ も発生します。

リチウムイオン電池はその高い利便性とは裏腹に、その膨大なエネルギーゆえ、発 火・爆発など不慮の事態が起こった際の被害も甚大なものとなってしまいます。5000 個のリチウムイオ ン電池は、飛行機をも爆破するほどの威力を持つという実例も報告されています。

 


蓄電池と付き合う未来

我々は以上のような危険性を常に認識し、それらの事故を未然に防ぐ努力を日々行わねばならないでしょう。このような試みの一例として、燃料電池車「MIRAI」は、水素ガ スの漏れを 1 秒以内で検知することが出来るシステムを搭載しています。この ように、蓄電池の利便性に着目するのみならず、リスクマネジメントを十分に行い不慮の事態に備える「セーフティネットワーク」とでも呼ぶべき、新たな情報網の構築が必要不可欠となってくるでしょう。蓄電池の普及、その危険性の認知・対策。そこまで対策してはじめて、「電池と共存する社会」へのスタートラインに立つことが出来た、と言うことが出来るのではないでしょうか。


 

※某授業での最終レポートを一部改変して掲載しました。

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